現代の医療のあり方に一石を投じ、これからの医療の可能性を模索する。
心身統合医療に力を注ぐ、医師・樋田和彦のメッセージ。
バイディジタルOリングテストを応用して、
ストレス学説(※)を背景に患者の“心”を科学的にアプローチする試み。
人は生きていますー絶え間ない変化の中で生命を維持していくために。
個々人はとてもユニークであり、一部分ではなく、全身が病気になるという真理を忘れてはなりません。私はいつも全身(患者さん)の状態を知るべく努力しています。
※ストレス学説
カナダの生理学者ハンス・セリエが提唱した一般適応症候群。
ストレッサ―の刺激が視床下部と脳下垂体に伝えられる。
副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、活性化されたボディーへエネルギーを供給する。それは警戒反応、抵抗反応、疲憊反応へ発展する。
ノルアドレナリン | イライラ、焦り、怒り | ドーパミン | 中毒、麻薬快楽 |
---|---|---|---|
アドレナリン | 重い、辛い、苦しい | サブスタンスP | 痛み |
セロトニン | 抑制的、絶望的、抑鬱的 | オキシトシン | 愛情、幸福 |
エンドルフィン | 至福、快適、悟り |
脳(意識下)には、様々な意志や感情が執着心として内在されている。
それらを条件付け、ストレスやトラウマから解放する。
何十年も歯痛に悩まされ続けていた女性が、「Oリングテストで家庭内に家族関係のストレスがあることが分かり、カウンセリングによってストレスを発散したら歯痛が治った。」という症例である。
「自宅では、どんな気分ですか?」と尋ねると、Oリングテストによってノルアドレナリンとアドレナンの反応が陽性(指が開く)とエンドルフィンの反応 は陰性(指が閉じる)が出た。
(NA+、AD+、EN-)の反応が得られた。
「自宅では、ストレスを感じている」ことが判明した。
次に、家族との人間関係について一人一人Oリングテストを使ってその反応を調べた。
「主人に対しては?」、「亡義父に対しては?」、「義母に対しては?」、「小姑に対しては?」に対して(NA+、AD+、EN)。
つまりストレスを受けているという結果を得た。
一方、「三人の子どもたち」「孫たち」「亡くなった両親」「兄弟たち」には(NA-、AD-、 EN+)。
つまり、ストレスの反応はなく快い関係である。
そこで、お家の中で血のつながりのない婚家側とつながりのある実家側との間に争いごとが長い間続いていることを打ち明けた。
カウンセリングによって、本人がその責任は自分自身にもあったと認めたら、長年の歯痛が治った。
Oリングテスト(BDORT)の更なる医学教育及び実際の治療(臨床)への採用
世界保健機構(WHO)は、健康の定義について、次のように述べています。
上記を満たすには、診療の概念や役割を大きく変えていく必要があります。
Oリングテスト(BDORT)による治療や、人間をひとつの全体として診るホリスティック医学は、その重要な要となっていくと、私は確信しています。